こんにちは。ばあばです。
WBCの感動冷めやらぬ中
右投げ左打ちの大谷翔平選手の凄さを目の当たりにして
ある生徒さんのことを思い出しました。
(過去の日記より)
小学1年生の女の子が、ママに連れられて
うちの教室にやってきました。
ママ 「あのー・・・うちの子、左利きなんですけどー
右利きにしていただけますでしょうか?」
私 「左利きも個性ですよ。いっそ両手使えるのは如何でしょうか?」
逆に右利きの人は、左も鍛えた方が便利だと思ってる私です。
とはいえ、そのことに特化した教室ではありませんが💦
そもそもの経緯は、Yちゃんが公園で遊んでいるときに
知らないお婆さんから、「あらー、あなたは左利きなの?」と
変な目で見られたのだそうです。
Yちゃん 「なぜ左利きはダメなの?」
私 「ダメなことなんて何にもないよ。
ただ日本は右利きの人が多いから、
いろんなものが右利きの人が使いやすいように出来てるみたい。
Yちゃんは、両手使いになればいい。カッコイイじゃん!」
彼女は、笑顔で納得してくれたのでした。
それからYちゃんの右手との葛藤が始まりました。
硬筆(エンピツ文字)は、左手で指導。
私は右利きなので、少々難題でしたが(苦笑)
(今は左手用のプニュグリップがネットで買えますが
そのころは手に入らなかったのでした。)
そして、筆だけは右手で持つという約束をしました。
理由は、例えば「一」という漢字を書くとき
毛筆で書くと筆の穂先を左向きに打ち込み
右方向へ線を引きます。
右手で持ったほうが、姿勢が崩れにくいのです。
はじめは右手に力が入らず震えた線になったり、
同時期にはじめた友達との段級位に差がついたりして
悔しくて泣きだしたりしたYちゃんでした。
ある時は、何度も手を添えて指導する私に、
「もう!ほっといて!」
と筆を投げ出すこともありました。
彼女が6年生になったある日
私に報告がありました。
Yちゃん 「センセー!私、習字教室来てて良かったよ。学校で友達に褒められた。」
彼女は、エンピツを持った時どちらの手で書いても
同じように上手く書けるようになっていたんです。
私 「やったね! Yちゃん頑張ったもんね!」
Yちゃん 「大人になったら、病院とかでお年寄りに習字を教えたい。」
という目標を語りました。
そして月日が経ち彼女は今、とある病院で「作業療法士」として働いています。
WBCの選手と同じ金メダルをあげたいです。